あけましておめでとうございます。
今年は寅年です。
寅(虎)については色々なことわざ、慣用句があります。
虎の尾を踏む
虎の威を借る狐
虎を野に放つ
前門の虎、後門の狼
虎の子
などなど
また、虎はネコ科の動物なので、驚いたときにネコのような動きをするとてもかわいらしい一面も持っていたりと色々な話があります。
そんな中、何となく思いついたのが、屏風に描かれた虎の話でした。
有名な一休とんち話の中に、
将軍から屏風の虎をしばるよう言われた一休さんが、とんちをきかせて、屏風から虎を追い出すように言った話を思い出しました。
一休さんは室町時代の禅僧です。朝廷(天皇)が北朝と南朝に分かれていた南北朝時代が終わり、北朝の後小松天皇が南北朝統一の象徴となりました。その後小松天皇を父に持っていたため、皇位継承権を含む政争に巻き込まれないよう、幼い時に出家させられました。
その一休さんの名前の由来となったといわれている歌が以下のものです。
有漏路(うろじ)より
無漏路(むろじ)へ帰る一休み
雨ふらばふれ 風ふかば吹け
この和歌の意味は、
人生というのは、この世からあの世へと向かうほんの一休み。雨が降ろうが、風が吹こうが、気にしない気にしないというものです。
一昨年から続くコロナ禍もなかなかおさまらず、まだまだ先行きが見通せない世の中ですが、
一休さんのように大らかな気持ちで過ごしていけるとよいですね。
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